
手っ取り早く儲けたい。
リスクが高くても勝負したい。
誰でもこのような感情を抱くのは当たり前かもしれません。
しかし、そういった考えのもとに仕手株へ投資をすると大変危険です。
世の中には仕手株で利益を出すための本が出版されていますが、実際仕手株で利益を継続的に得ることは難しいでしょう。
今回は仕手株について皆さんにシェアします。
仕手株とは?
仕手株とは株価操作が起こりやすい銘柄、もしくは株価操作によって利益を出せる銘柄の総称です。
特徴としては出来高が少なく、発行済み株式数が少ないことや株価が乱高下する特徴を持っています。
出来高が少なければ、資金を持っている投資家が株を購入すればすぐに株価が動いてしまします。
こういった特徴を利用して、初心者等をターゲットにいかにも株価が上昇傾向にあるかのように装い、経験の浅い投資家の購入を誘うことで株価をさらに釣り上げます。
そして仕掛けたものは高値になったところで一気に売り抜けることで利益を出します。
非常に頻繁に行われているのが現状です。
仕手株投資はあがれば利益がでますが、上がる理由が理由なだけに一気にカモにされるリスクも非常に高いかと思います。
仕手株投資はそうした大きなリスクがあるがゆえ、利益とは反対に多大な損失を抱えやすい性質があります。
仕手株はボラが大きいので常に警戒することが必要になります。
仕手株投資は危険を冒しているだけ
大きな利益を狙うために乱高下の激しい銘柄へ投資するということは投資をみずからギャンブル化するのと同じです。
厳密に言えばギャンブルの中でも勝率の高いものは投資となりますが、ここでいうギャンブルはルーレットのような運だけのギャンブルをいいます。
仕手株投資は危険とわかっていながらも含み損を抱えた投資家や、資金が少なくなっている投資家は仕手株への投資をやめようとしません。
なぜなら利益を出したい。損失を取り戻したいという欲求を抑えることができないためです。
特にすでに損失を抱えている人はどうしても一気に利益をだしたいと考えがちです。
ハイリスクでありながらもローリターンで終わる可能性が非常に高い投資であり、健全な投資家はこういった銘柄には決して投資しないでしょう。
落とし穴がすぐ目の前にあることをわかっていながらも落とし穴に宝物があるのではないかという錯覚に陥り、実際落ちてみると針の山だったなんてことはよくある話です。
たとえ資金が少なくなったり、含み損を抱えていたとしてもこういった根拠のないリスクを冒すことによりさらにどん底に突き落とされてしまいます。
ただ危険を冒すことと、根拠があって危険を冒すのとでは結果は雲泥の差であることをしっかりと良く考えて投資をしましょう。
投資に攻略法なんて存在しない
本やネットで仕手株への攻略法などが伝授されていますが、そもそも投資に攻略法なんてものは存在しません。
さまざまな人間の心理が飛び交う株式市場において特定の考えは通用しないからです。
最高の投資とはリスクをできる限り低く大きなリターンを得ることを目標とするべきであり、たとえ大きなリターンが期待できたとしても自分の中ではっきりとした根拠がない場合やそれ以上の大きなリスクが存在する場合はギャンブルと何ら変わりはないということになります。
例えると借金しても返さないとわかっている人にお金を貸すようなものではないでしょうか。
投資家は相場に対する様々な攻略法を見つけたがりますが、攻略法とはほとんどの場合後付けで説明されていることを知るべきだと思います。
仕手株投資は儲かるやここで売り抜ければ問題ないというのは過去に起きた一つの事例を説明しているだけで攻略法とは程遠いものです。
利益を得るにはやはりそれなりの根拠のある銘柄に投資しなければ勝率はあがることはないでしょう。
そもそも株価の操作は違法であり、こういった違法な取引に自分がいることを大きなリスクととらえるべきだと思います。
人の意見に流されてはいけない
投資において一番大切なことは自分が納得して投資できる銘柄を探すことです。
インターネットで見つけた仕手株情報などを信じて投資することではありません。
あなたがもし仕手株への投資に納得して挑んでいるのならそれもよいでしょう。
しかしその投資が自分で考えて自分で根拠を見つけてする投資なのかどうか?をもう一度考える必要があります。
長期投資でも同じことが言えます。
以前でも記事に書きましたが、アナリストや著名な投資家が投資したからと言ってすべて信じて投資をすることはかなり危険です。
自分のお金ですからなんの疑いももたずに投資することはナンセンスです。
自分が上がると思える根拠をしっかりと見つけて、リスク管理を徹底して投資してみましょう。