
今回は貿易戦争の終結が長引くのではないかという世界的な不安から株価が下落していますが、VIX恐怖指数もじりじりと高くなってきています。
このまま上昇していけばさらに大きな暴落を招く危険性が非常に高まってくることでしょう。
今回はVIX恐怖指数と市場の反応について解説していきたいと思います。
VIX恐怖指数とは?
VIX恐怖指数とはS&P500を対象にしたオプション取引のボラリティーを現した指標です。
一般的に数値が高くなればなるほど暴落の危険性が高まるといわれています。
ボラリティーとは価格変動の大きさのことです。
一般的に不安が大きくなればボラリティーは大きくなるのでVIX指数は投資家の不安度を表しているといわれています。
一般的に20を超えると警戒を強める必要があるといわれています。
1年の大半は低い水準で維持されているため、上昇が高まるときは何らかの異変が起きることが多々あります。
リーマンショック時は89.53に上昇した
VIX恐怖指数はリーマンショックの時にはなんと89.53まで上昇しました。
さすがリーマンショックですね。
暴落の大きさが桁違いです。
ちなみに2018年の暴落時には30を超えたくらいでした。
この際すぐに株価は回復しましたが、80を超えるような暴落になると回復にはある程度時間がかかりそうです。
このVIX指数ですが徐々に上げるときもあれば急激に何段階かに分けて上昇するときもあります。
そのため20を下回っているからと安心するのはまだ早いでしょう。
大きな暴落へのカウントダウンかもしれません。
恐怖指数の上昇中は空売りに気を付ける
中にはVIX恐怖指数をもとに空売りを仕掛ける人もたくさんいます。
そのため、高値にある銘柄は標的にされやすく大幅に下落する可能性が極めて高いです。
現在のVIX恐怖指数は19.40と警戒水準にあります。(2019/5/9)
貿易戦争が大きな原因ですが、もしトランプ大統領が関税の引き上げを実行してしまえばさらなる暴落は免れないでしょう。
一気に空売りと損切りが膨らみ暴落値は大きくなることが予想されます。
現在のような相場では圧倒的に空売りが有利ですから、ファンドも仕掛けてくることでしょう。
日本市場は過剰に反応しやすいので標的になる可能性も高いかと思います。
あまり警戒せずに余力なしでの取引は避けたほうがよさそうです。
僕の予想では関税に関する協議は結構長続きするとみています。
ですのでトランプは強硬突破するものと予想しています。
長引けば長引くほど仲は悪くなりますからね。
皆さん一層警戒して取引しましょう。