
株式投資家には大きく分けて2つの儲け方があります。
1つは株式の値上がり益で儲けるキャピタルゲイン
もう一つは株の配当で儲けるインカムゲインです。
株式投資家はこの二つに大きく分かれるかと思います。
もちろん高配当の銘柄で値上がりすればどちらも手にすることはできますが、そういった銘柄は少なく、大きく分けるとどちらかに偏ることがほとんどです。
今回は高配当の銘柄に投資をして毎年安定したリターンを目指す投資家にスポットを当ててみましょう。
配当のみで生活するのは可能なのか?
実際に計算してみてシェアできればと思います。
基本は安全な高配当優良銘柄に投資
株で配当生活を早くに手に入れようとして、倒産の危険性がある高配当銘柄に投資をするのは極めてリスクが高いため、あまりお勧めできません。
もちろんこう言った銘柄の業績が回復することにより株価も吊り上がりますが、かなりの分析能力が必要になってくるでしょう。
そこで高配当銘柄に投資をする際は規模が大きく優良な銘柄に投資することが推薦されています。
株の配当は意外にも大手で安定した利益のあるところが高配当であることが多いです。
実際に高配当と聞くと、どれくらいかというと大体3%~が高配当銘柄の目安になってくるかと思います。
配当生活をするためには利回りは必ず確認する必要があります。
中には配当利回りが10%を超える銘柄もありますが、ここまでのレベルになると企業の業績などをきちんと確認しましょう。
新興国の中には優良な銘柄で7%ほどの配当利回りが実現できる企業も少なくありませんが、通貨の信用性は落ちるので注意が必要です。
株で配当金生活を得るためには元の資金がなくなる危険性は排除するべきです。
配当利回りは購入した株価によって変わってくるのでできる限り株価の安いうちに購入すると配当利回りは大きくなります。
株式投資の基本である安値で仕込むことのメリットは高配当投資であれ値上がり重視の投資であれ変わりません。
できる限り安値で高配当銘柄を狙いましょう。
より安値で株を買うことで配当利回りも高く値上がりも期待できます。
高配当銘柄に投資する際は日本株よりも米国株に投資することをお勧めします。
なぜなら超大型企業が配当を多く出していることが多いため、配当金生活するにはもってこいだからです。
配当の回数も日本よりも多く、配当金で生活するならできる限りこまめにもらったほうが生活しやすいことでしょう。
配当だけで生活できるか計算してみた
株の配当金で資産を増やすことが目的ではなく、配当金のみで生活することを目的とした場合、最低でもそれなりの資金が必要になってきます。
年間500万の配当を受け取ろうと思えば配当利回り5%で、1億円の元手が必要となってきます。
さらにそこから税金がひかれますから20%ほど差し引かれて手元に残るのは400万程度です。
1億円あれば何とか生活するための配当金を得られそうです。
しかし株の配当利回りが4%に代わるだけで、配当金は400万に減り、手元に残るお金は320万ほどに減ってしまいます。
それほど配当利回りは大事で、数パーセントで大きくリターンが変わってきます。
1億円の元手があれば何とか生活できる配当を獲得できますが、これはすべて生活費で消えるとなると元手を増やすためには株価の値上がりを期待するしかありません。
そのため、配当だけで生活して資産も増やすためにはもう5000万ほどあれば可能でしょう。
そうすることで配当金をさらに投資に回すことができますから複利ベースで資産の増加が見込めます。
普通のサラリーマンが1億ほどの資産を持つことはなかなか難しいでしょうから、やはり株の配当だけで生活するためにはまずキャピタルゲインを狙って投資するほうがよいでしょう。
おすすめの高配当大型外国銘柄
高配当であっても優良企業でなければリスクが高いと説明しましたが、高配当であっても大型の優良企業は外国にはたくさんあります。
おすすめの高配当銘柄をご紹介します。
聞いたことのある企業も多いかもしれません。
配当だけで生活するのは難しい方も資産の増加には役立つかと思いますので参考にしてみてください。
ブリティッシュアメリカンタバコADR(BTI)
タバコを吸われる人ならわかりますが、ダンヒルやケント、ラッキーストライクなどを販売するたばこメーカーです。
こちらはADRでの取引になります。
配当利回りは現時点で約8%です。(2019/4/24時点)
HSBCホールディングスADR(HSBC)
こちらもADRになります。
銀行でかなり大手のHSBCも高配当銘柄の一つです。
配当利回りは現時点で約6%です。(2019/4/24時点)
インターナショナルビジネスマシーンズ(IBM)
俗に言うIBMです。
IT全般のサービスを行っています。
配当利回りは現時点で約4.5%です。(2019/4/24時点)
フィリップモリスインターナショナル(PM)
こちらはタバコを販売しています。
マルボロやラーグはこの会社が販売しています。
配当利回りは現時点で約5%です。(2019/4/24時点)
ユニリーバADR(UL)
この銘柄は僕も保有しています。
ラックスやダヴ、AXEなど生活用品を販売しています。
配当利回り方は現時点で約4%です。(2019/4/24時点)
エクソンモービル(XOM)
天然ガスなどを取り扱っています。
かなり有名ですね。
配当利回りは現時点で約4%です。(2019/4/24時点)
AT&T(T)
大手通信会社です。
アメリカの大手になります。
配当利回りは現時点で約6%です。(2019/4/24時点)
いかがでしたか?
ここで紹介しているものはまだほんの一部です。
聞いたことのある企業がいっぱいありませんか?
株式投資で配当を得るのは日本株よりも断然安全性があるので夢の配当生活も夢ではありません!
資産運用をゆっくり配当をもらってやりたい人にもおすすめです。
見た感じ、イギリスの銘柄も高配当優良企業が多いですね!
ADRはドルでの取引ができるのでおすすめです!
リスクの高いものに投資するよりもこういった巨大企業を安く買って保有しておくだけで、資産の増加は期待できます。
ちなみに100万円を年間5%で20年間運用し、配当を再投資した場合、265万円になります。
30年なら432万になります。
毎月3万円を積立して5%で運用すれば30年後には1080万の投資金が2456万になります。
配当を再投資し、時間をかければかけるほど利益は膨らんでいきます。
もちろん株価が上がればさらに利益は上乗せされるわけです。
高配当投資をするなら根気強く保有しつづけましょう!